米農家であるならば
こちら「ゴボウ畑」と名付けている水田です。
田んぼの名前の由来はまた改めてお話しするとして、台風が接近中の強風の中を除草作業してまいりました。
こちらが除草作業は終わった写真
お分かり頂けただろうか?
一面が緑で覆われていた所に隙間が出来ている事を。
こちらは前日に除草作業を行った水田です。
名前は「山側1」
こちらも隙間が見えないくらい株と株の間に草が生えて一面緑でしたが、除草作業を行なって条間が分かるようになりました。
一夜あけて見てみると草は抑えられていて、さらに窮屈そうだった稲が隙間に葉を広げようとしているようでした。
強風でそう見えただけかもしれませんが。
稲にとって風は薬と言うほど風当たりは重要視されています。
距離が近過ぎる遠過ぎず。心地いい距離感で育って行けるように米農家は手を貸してやらねばいけないのですねえ。
健康に育って行って欲しいです。
もうそろそろ幼穂形成期になりそうです。
体を大きくする動きから、子を育てる動きへ変わる時期の名をそう言います。
その過程をしっかりと見届けます。
新兵器導入
田邉です!
これぞ文明の利器!
水田除草機をついに購入しちゃいました!
アルミだから軽いぜ!
2条分も除草出来るんだぜ!
動力はもちろん人間だぜ!
身体が動く限り自分の手足で田んぼに入るぜ!
これでまだまだいけるぜー!(暑苦しい
いやー草だらけだった。
この状態だともう一度除草に入らないといけませんが、夏本番前には作業が終わりそうです。
一時はどうなる事かと。
本来の作業工程は、田起こし(耕運)、荒代かき、代かき、田植えの順で行いますが
この田では、田起こし、代かき、田植えと言う「荒代かき」の工程を飛ばして行いました。
確かに機械を導入する時間は削られたものの、、
その結果が草だらけ。。
2回代かきを行う事の大事さが良く分かりました。
また保水力が低く、土が水面から出てしまいヒエなどの草がバンバン発芽。
水を溜めたら溜めたで今度は無酸素が発芽条件の水草系の草がバンバン発芽。
「どうしてこうなった」状態でした。
無農薬栽培の洗礼を受けてます。
色々と除草作業の試行錯誤をしましたが、最終的に新品を購入すると言う農家らしからぬ事をしてしまいました。
生産者たるものは、在るもので補い消費活動はなるべく控えるべき。
ああ耳がいたい。
現実にするべく取り組んで行きます!
さー午後からもひと頑張り。
湿度が高いゆえ熱中症には気をつけましょう。
ご安全に!
足元に生きる知らない命の話
写真は基本ノリで撮ります。田邉です。
こちらは御存知クローバーですね。
この中から4つ葉のクローバーを探せー!だとか言うわけじゃなく(あるかもしれませんが
花の色が白と赤の2種類に分かれているので珍しがって先日撮影したものです。
上手に撮れたら尚良かったですね。
白い花を咲かせている方は「シロツメグサ」
赤い花を咲かせている方は「ムラサキツメグサ」「アカツメグサ」「レッドクローバー」とたくさんの名で呼ばれているようです。
そのムラサキツメグサはハーブにも使われていて、ホルモンバランスを調整や、がん細胞の抑制効果が期待されているんだとか。
ただの綺麗な畦草だと思っていたものがとんでもない。薬草だ。
そもそも昔の暮らしに学ぶものがあると始めた農業ですが、「雑草」「畦草」と総じて呼び排除して作物を育てることばかりに一生懸命になっている自分にハッと気付かされました。
「自然の力を活かす」だなんて思っている割には、そこに生きるものをちゃんと知ろうとしていたのか?と
名前がわかっているもの。わかっていないもの。
あるものは空気から根を通じ土に養分を送ってくれる。
あるものは土壌の毒素を根から取り込み分解してくれる。
あるものは煎じて飲めば人を癒す薬草になってくれる。
自然による地力で生きるいのちの恵みを知っていた「昔の知恵」
人が作ったものばかり溢れる今の世の中に、やはりこのバトンも必要だと思いました。
次の世代が受け取ってくれるような魅力的なバトンが用意できるかは、これからの生き方次第なのでしょうが。
おじいちゃんおばあちゃん大先輩と自然の恵みとの共存の生き方から学びます。
身近に感じられる今の環境に感謝。
珍しがって撮ったムラサキツメクサが、またひとつヒントをくれました。
是非繋いでいきたい。
こんな素晴らしい生き方を。
除草作業は続く。
田植えから30日目の水田
縦(条間)を歩き
横(株間)を歩く
十文字に歩く
実を結ぶまで
続ける。
除草と言う作業
今回は農家は草との戦いだと言われますが、まあその通りだなと。言うお話です。
少し長くなっちゃいました。
気温が上がると草はグングン育ち人間はグングン弱る。
なので本格的に暑くなる前に除草作業を終わらせなければ待っているのは地獄。
ひえー。
今までは田んぼ中は除草剤と言う農薬で草を抑えていましたが、これからは除草剤に頼らずに草と向き合ってみようと。
まずは彼らを知らねば!と、名を覚える所からのスタートしましたが、知れば知るほど作業を行う適期を逃している事に気がつくと言う。。
それでもやらない理由にはならない!とカッコつけながら、分からないまま除草マシーンを自作し、草との蒸し暑い戦いが始まりました。
突然!自作した除草機を紹介するコーナー!
竹ぼうきを6本も贅沢に使ったボリューム満点の竹ぼうき除草機!
草が水面下で幼い頃に効果を発揮してくれました。
しかし幼い草たちは一瞬で大きくなってしまい今回はあまり活躍しませんでした。
「草を見ずに草を取れ」とはまさに。
来年は発芽して段階でたくさん歩けるように軽量化をして初期除草に挑みます。
とにかく重かった。
「もう竹ぼうきじゃ抜けない程成長している!?」
「やべーじゃん!何かないの!?」
と焦りながら色々とインターネットや本を調べてみました。
みんなそれぞれ自作して戦っていました。
「この空の下、戦っている同士がいる!」
と勝手にモチベーションを上げました。(顔も知らない同士よ。あざす。)
そこで見たのはチェーンを使った除草機が多かったですね。
しかし重さと作成する手間の割に根が張っている草には効果が薄いと判断してチェーンには手を出さず、しかし参考にしながら次なるマシーンを作ってみました。。
クギ!
完成品はこちら!
自作除草機の第2弾!
ゲジゲジくん!
木に釘を100本ねじ込んだだけです!
それを引っ張る!いやーシンプル!
そして竹ぼうきより軽い!
効果はなかなか良いものでした!
ゲジゲジ君!
君は凄いぞ!
これはイケる!
と感動もつかの間。
少々伸びた草は除かれましたが、水面上まで伸びている草も多く、それらをゲジゲジ君には抜く事が出来ませんでした。
このままでは「稲を植えたのかヒエを植えたのか分からない」状態になってしまう!
うおー!
究極「手作業」
これは凄いです。
確実にどんな草も頑張れば除草できます。
頑張れば。
いや、究極だなんて言いますけども昔はこうだったんですよ。
機械が無い時代は全て手作業だったんです。
ただ俺が便利な世の中の時代で育ったので身体が慣れて無いのですよ。
その時代の農家さん達は、さぞ屈強な身体と精神をお持ちだったのでしょう。
2本の腕で6条間の草を除草!
片道2時間!
1日これが限界!
これでは確実に間に合わず。夏に田んぼに浮いている姿が脳裏に浮かんだので、知り合いの農家さんに除草機をお借りしました。
それが最初の写真です。
昔ながらの除草機。
「田転がし」
やはり道具が物言いますね。
少し効率が上がったので希望が持てました。
が、まだまだまだまだ一枚の田んぼに時間がかかり過ぎているのでもっともっと改善して行かないと。
安心して食べれるものが特別では無くなるように、昔ながらの作業からヒントを貰いつつ俺なりの農法を見出せるように引き続き田んぼの中に入りながら学んで行きます。
田んぼっておもしろい。
触れて見るという事
こちら田植えから27日目の水田
あちゃー。草が生えちゃいました。
無農薬をいきなりやって「はい!成功!」って言うほど自然界は甘くないですねえ。
考えて行動して頭打っての繰り返しっす。
頑張りますっす。
さー、ところでこの写真の中から稲の早苗を見つけることが出来ますか?
正解は、、、
どやあ!!
ヒエと稲は本当によく似ていて「葉鞘と葉身の境目に毛が生えているかどうか」で区別しています!
手が汚いのはさーせん!土すら触りたい年頃だもんで(照
親指から少し上、ちょろっと出ている毛を葉耳と言います。
分からなくなったら葉耳がある方が稲と思って下さい。
これであなたもヒエ抜き作業が出来ますね!
いつでも来て下さい!笑
しんどい作業も多いですが、日々顔を変える田んぼでの生活は楽しいです。